「甘いものが欲しい！」は嘘？ハーブティーでリラックスしてね。

１つのビタミンやミネラルが不足したからといって、いきなりカラダに影響が出るわけではありません。が、長期間にわたり特定の栄養素が不足し続ける事により、深刻なトラブルが水面下で少しずつ進行していきます💧

神経細胞と伝達物質

私たち人間が生きていくために必要な「五感」。

私たちのカラダにはニューロンと呼ばれる神経細胞がたくさんあり、インターネットのように複雑につながってカラダの中で大きなネットワークをつくっています。
そのニューロンとニューロンの間は実は切れていて（「切れてないよ！」とギャグがありましたが💦）

繋がっていない部分は電気信号を伝達しています。アセチルコリンやドーパミンなどをはじめ、60～70種類以上あるといわれている「神経伝達物質」。甘いものが大好きな皆さま。その要求は正しい信号でしょうか？糖は必要量以上摂る事でトラブルを多く招きます

脳の正常な機能のためには、神経伝達物質などに関わる必要な栄養素がそろっている必要があります。

脳の直接の栄養素ブドウ糖を始め、ホルモンを生合成するアミノ酸類から、核酸（DNA・RNA）、ビタミンB群、ビタミンC、葉酸、Ca、Mg等々。
これらが一つでも不足すれば、精神面をはじめ脳の働きに大きく影響をうけることになります。

ここでいうアミノ酸は、すべてタンパク質にふくまれるもの。脳はビタミン・ミネラルとともに、高タンパクを要求しています。すべては私たちのカラダがきちんと働くため

ちなみに、脳に含まれるとされるタンパク質の量は、脳を乾燥させた時の重量の4割だと言われています。そしてその半分が新しいものに変換される期間は2週間と言われています。かなり速いスピードで入れ替わっていますね

今、キーワードとなっている認知症などを含む脳の老化防止だけではなく、精神面の安定にも、食事からの良質なタンパク質が必須。

神経伝達物質の多くはニューロン内部で生合成されます。そして、各々の伝達物質には必要な栄養素と酵素が必要です。酵素をつくるには、タンパク質に含まれるアミノ酸とともに、エネルギーも必要になるわけです。

脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖です。カラダのほかの器官や組織のように、脂肪を燃焼させてエネルギー源にすることはできません。私たちのカラダに必要とされるブドウ糖量は、120g。

ストレスを感じたり、不安、イライラすると、あなたは甘いものが欲しくなるでしょう？

そんな時に必要なブドウ糖は1日60gといわれます。脳は全体重のわずか２％程度しかないのにです。

そんな私たちの感情を調整しているとされる「情動脳」は、エネルギーを沢山必要とするところ。ストレスなどで情動脳を刺激しつづけると、エネルギー源としてのブドウ糖の要求量がど～んと増えます。

甘い物を食べると、それまで低下していた神経伝達物質のセロトニンやβエンドルフィン（幸せな気分にしてくれる快楽物質）レベルは急上昇。心は落ちつき、癒されます。とはいっても、一時的なもの。またすぐ甘い物が欲しくなります。甘いものは別腹よ～って。(-_-)
これは私たちの錯覚で、実は脳は甘い物そのものが欲しいのではなく、エネルギーが必要だから。ここ大事です！

ブドウ糖を燃やしてエネルギーをつくるには、十分な酸素とビタミンＢ群、酵素などのサポーターがそろう必要があります。糖だけでは、脳の本当の要求は満たされないのです。

栄養素が足りず欲求不満になっている脳は、「もっと糖が欲しい！」信号を出しつづけます。だからあなたは、また食べる。エネルギー化されない糖質は、脂肪としてどんどん蓄積。体は疲れやすくなり、精神的にもダメージが。嫌悪感から吐いたり、拒食症になったり、うつ病を発症することも。

しかもストレス時には活性酸素が暴れ回り、通常時の何倍、何十倍もの栄養素を消耗します。脳はもともと酸素の消費量がおおいために、抗酸化作用となる栄養素の要求量も多いのです。ただでさえ不足がちの栄養素がストレスによってどんどん消耗されたら、あなたの身も心もボロボロに。怖いです

ストレスを溜めず、香りでリラックス。そしてミネラルやビタミン、水分の補給にぜひ１杯のハーブティーをお薦めします。