免疫力って？ハーブティーで副交感神経にスイッチを。

私たちは病原菌などからカラダを守り、健康を維持するために「免疫システム」を持っています。その免疫機能が正しく作用していれば、健康に元気でいられます。最近ではご自身の健康にとても積極的に情報収集と実践をされている方が多いですよね。「免疫」というキーワードでもホームページにたどり着かれる方がぐんと増えました。では、どのようなことを心がければよいでしょう？

「免疫」ってなあに？

免疫とは簡単にいうと、私たちのカラダの中にないものを異物としてそれを排除しようとするシステムの事。

身の回りには、細菌やウイルス、ほこり、汚染物質など、身体に有害なものがたくさん存在しています。

それでも病気にならないのは、それらの有害物質を身体から排除するこの「免疫」という防御システムがあるからです。

免疫機能は、カラダを健康に若々しく保つ力のこと。でも、ストレスが過剰になったり生活習慣が乱れたりすると、そのシステムはバランスを崩し正常に機能できなくなります。 免疫が正常に機能するためのキーワードとなるのは、自律神経がバランスよく働いているかどうかにかかってきます。

自律神経には交感神経と副交感神経があります。交感神経はおもに起床後、活動している時に優位になり全身の活動力を高める神経。血圧や血糖を上げたり、血液を筋肉や脳に集める働きがあります。

そして副交感神経はおもに就寝前からリラックスしているときに優位に働きます。カラダを修復、回復させる神経で、内臓の機能を高めたり、免疫機能を正常にする作用があります。

誤解されやすいのは「ストレスはカラダに悪い」というイメージがありますが、ストレスには私たちを成長させてくれる良いものもあります。全くストレスがない状態よりも、「目標」のような前向きなストレスがあることで、仕事や勉強も進めやすくなりますよね。でも、それが長期間にわたって強いストレスにさらされると、自律神経の働きが乱れ、常に交感神経ばかりが優位になってしまいます。そうなると、免疫機能が正常にはたらかなくなってしまうのです。

そう、「自律神経のバランスを整える＝免疫機能を正常に保つ」ということになる訳です。

「免疫力」を上げるヒント

自律神経の働きは、精神（ココロ）に大きく影響されます。だからこそ、ストレスに対応する事が最も大切なポイントになります。そしてもちろん生活習慣を見直す事がポイントになってきますよ！

運動しよう！

まずは1日に10分程度の散歩やストレッチをすることからスタートしましょう。毎日続けられる、そんな運動の習慣をつける事が大切です。少し汗ばむ程度の時間散歩できるといいですね。運動は免疫機能を向上させる他にも、生活習慣病を予防したり、脳を活性化させるなどの効果があります。そうそう、年齢が上がるにつれて衰える筋力のせいで転倒する、そんなリスクも回避される効果も期待できます。

栄養について

免疫機能を維持するためには、良質なタンパク賃、ビタミン、ミネラルが必要です。この栄養についてももっと深いお話しができそうですが、今回は大まかに「食事」について。脂肪や糖分ばかりが多くなりがちな洋食に比べて、和食は栄養バランスがよくおすすめです！

休養について

睡眠の質が良ければ、昼間は活動的に動く事ができます。

昼は交感神経が、夜は副交感神経が優位に働くというそれぞれのスイッチが自然に切り替えるようになるためにも、睡眠のリズムを持つことが大事です。夜更かししてもできるだけ規則正しく起床してカーテンを開け、お日様を浴びましょう。体内時計がリセットされますよ！

よく笑いましょう！

笑うと副交感神経が優位に働きます。また、NK細胞という免疫をつかさどる細胞が活性化されることも分かっています。

不思議ですが、たとえ作り笑いでもそのような効果がみられる研究結果が出ているそうですよ。笑おう～！

やっぱり大事「カラダを温める」

体温が高ければリンパ球が増えて活性化し、免疫機能が高まることが解っています。また、身体が温まると血管が拡張して血流も安定、カラダも温まり副交感神経が優位＝リラックスしやすくなります。バスタイムはぬるめのお湯でゆっくりと。シャワーだけではカラダが温まらず、交感神経が刺激されるため、リラックス効果は期待できません。

また、カラダを温めるために温かい食事や飲み物も有用です。そう！温かいハーブティーでぜひ温まって下さいね。

ハーブティーなら、殆ど全てのハーブに抗酸化物質である「フラボノイド」が含まれています。

カラダを温めるという意味ではどのハーブでも良いでしょう。でもこの時期の免疫力アップのハーブはエキナセアやビタミンCが豊富なローズヒップ、エルダーフラワーなどがいいですね。

仕事が忙しいと、なかなかゆったりとした時間がもてません。さらに、多忙はストレスから暴飲暴食を招きやすいものです。普段から栄養や睡眠など少し頭の隅にいれておくといいかも知れません。

よい生活習慣の人ほど長生きであるという研究報告があります。「喫煙をしない」「飲酒は適度か全くしない」「適度＆継続した運勤をする」「適正体重を保つ」「7～8時間の睡眠をとる」「栄養バランスが良い」といったよい習慣が多くある人ほど、身体的・精神的な健康度が高くなっています。また、若いころからよい習慣を身につけている人が健康であるのはもちろんですが、高齢になってから生活習慣を改善した場合でも、健康上の効果があることがわかっています。 生活習慣を改善する時期は若いほどよいのですが、年をとってからでも遅すぎるということはありません。

私たちハーバリストはこういったカラダの仕組みや健康に関する知識をしっかり持った上で活動しています。

ハーブティーはカラダに良い飲み物ですが、これだけで健康にはなりえません。何事にもバランスが大事ですね。( ◠‿◠ )