「Cooling Herb 」夏の暑さを和らげる活用法

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「Cooling Herb 」夏の暑さを和らげる活用法

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2024/08/25 「Cooling Herb 」夏の暑さを和らげる活用法

夏こそアレンジティーでハーブ活用を

 

まだまだ暑い日は続きそうですね。

真夏に温かいイメージを持つハーブティーは敬遠されがちですが、

最近だとブルーの色合いが涼やかなバタフライピーを使ったアレンジティーをSNSでも多く見る事ができるようになりました。

アレンジティーはハーブティーそのものに甘味や炭酸を加える手法や、アントシアニンの色素変化や液体濃度を利用したカラフルなカクテルの様に仕上げる手法もあります。他にもスパイスの特性を利用するなどアレンジも多種多様な方法があるため、提供される側としては視覚や嗅覚、味覚で涼を楽しむことができますね。

フレッシュハーブとのアレンジもお薦めですよ。

 

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Herbの良さは、カラダを必要以上に冷やさないという点です。

含有されるフラボノイドが血流を良くするため、氷などの冷却効果を一時的に得ながら消化器官の働きは損なわずに活用が可能です。

この場合、チョイスするハーブがポイントになります。

 

そうはいっても、冷たいものばかりだといくら血流を良くするハーブとはいえ、胃の粘膜機能が影響を受けそう。「何事もほどほどに」が得策ですね。

 

ハーブの冷却効果

暑い季節のポイントはカラダを涼しく平熱に保つことです。

とにかく夏の過度の暑さは、誰にとっても、各個人のエネルギーレベルと感情に影響を与える可能性があります。

個人的な視点で言えば、私は夏生まれだから暑いのが得意だと思ってこれまで生きてきましたが、さすがに今年の暑さには耐えきれなかったです。何より決断力がかなり落ちてしまいました。

 

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夏は外から冷やして水分を補給する意味でも旬の食材を食べ、冷却効果があるハーブをウェルネスルーチンに取り入れることで、夏に伴う不快な暑さを乗り越えることができます。古くから薬用として使われてきたハーブは、無数のチャネルを通じて体内で働き、熱を移動させ、水分補給を促進し、最適な温度バランスを維持することが得意です。

 

植物化学(フィトケミカル)成分「冷却作用」のメカニズム

CoolingHerb「発汗作用」

ハーブに限らず旬の野菜やフルーツたちは、成分によるさまざまな薬効で私たちの高くなった体温を下げることができます。

ハーブの冷やす作用の1つに、発汗作用があります。この特定の作用により、皮膚の毛穴が開き熱が放出され汗腺から汗を出すことで、カラダが冷やされます。

 

この作用を持つハーブには、意外に思うかも知れませんが、カイエン(Capsicum annuum)コショウ、ノコギリソウ(Achillea millefolium)、エルダーフラワー(Sambucus nigraまたはS.canadensis)があります。

 

また、多くの冷やすとされるハーブには、粘液性または湿潤性があり、夏の暑さで発生する可能性のある脱水症状を防ぐのに役立ちます。冷却用デマルセント※1には、マシュマロウ(Althaea officinalis)根とハイビスカス(Hibiscus sabdariffa)の萼片があります。

 

CoolingHerb「収れん作用」

収斂性ハーブの中には、このようにカラダを冷やすものもあります。収斂性ハーブは乾燥するものと考えがちなので、適さないように思いますが、収斂成分が組織を引き締めて調子を整える働きをすると、組織内の水分を保持するのにも役立ちます。したがって、収斂性のあるハーブは、カラダに水分を補給することで熱を相殺するのにも役立ちます。冷却収斂剤には、バラ(Rosa spp.)の花びら、ラズベリー(Rubus idaeus)の葉、リンデン(Tillia spp.)の苞葉と花が含まれます。

 

CoolingHerb「味覚による作用」

水分補給といえば、スイカ、キュウリ、多くのサラダグリーンなどの食品も、水分含有量が高いためカラダを冷やすと考えられていて、暑い夏の日に最適です。

冷やすハーブや食品を見つける方法の1つは、その風味です。冷やすハーブは風味が異なりますが、酸味のあるものが多いです。

酸っぱい風味のハーブには、レモンバーム(Melissa officinalis)の葉、ローズヒップ(Rosa canina.)、ハイビスカス(Hibiscus sabdariffa)、レモン、ライム、ブルーベリーなどの酸っぱい果物が含まれます。私たちが夏に口にする食材が多いですね。いわゆる爽やか系でしょうか。

 

 

※1 炎症やけがをした皮膚を落ち着かせる薬(オイルや軟膏など)

 

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ハーブ冷却の程度「リフレッシュから炎症を抑えるまで」

受講生をはじめ、これまで多くの方に、やはり冷たいものがカラダに良くないとされるので、どの程度の冷たさがお薦めでしょうか?と聞かれることがあります。

質問に答えるべく、この夏私がお世話になっている大学の薬草サークルのゼミで講義をしたときに皆で調べた「冷たさ」についてちょっと記載しておきます。

 

古代ギリシャ医学によると、暖、涼、乾燥、湿などのエネルギーの質は程度によって異なるということが前提です。

 

植物や食品がどれだけ冷えているかということになると、その冷却の程度は、寒さのエネルギーが体内でどのように現れるかによって異なります。

冷却の程度またはレベルは、リフレッシュ(1度までの冷却)、抗炎症または冷媒(2度までの冷却)、肥厚(3度までの冷却)、およびアノダイン(4度までの冷却)(Wood2008)と見なすことができます。以下はアメリカのハーバルアカデミーで学んだ内容をそのまま引用して記載します。

 


レタス、キュウリ、ピーチ(Prunus persica)の果実や葉、レモンなど、  1度で冷えているハーブや食品は、暑い夏の日の環境熱など、体内にまだ熱が定着していないときにさわやかで特に役立つと考えられています(Wood2008;Wood2012)

ニワトコ(Sambucus nigraまたはS. canadensis)の花とベリー、レモンバーム(Melissa officinalis)の葉、ハイビスカス(Hibiscus sabdariffa)のがく、バラ(Rosa spp.)のヒップと花びらなど、2度で冷やされているハーブや食品は、抗炎症剤または冷媒と呼ばれますまた、感情的なストレス、イライラ、怒り、発熱などの炎症や内部熱として現れる熱に最適です(Wood2008;Wood2012)

3度または4度で冷却されているハーブは、より深刻な熱の症状を示すために使用されます。ラベンダー(Lavandula spp.)の花芽、ノコギリソウ(Achillea millefolium)の空中部分、カリフォルニアポピー(Eschscholzia californica)の全植物など、3度で冷却されているハーブは肥厚していると考えられており、発汗を減らしたり、組織を収斂させて体液の損失を遅らせたりするために使用されます(Wood2008;Wood2012)

4度のハーブは アノダイン と見なされ、意識に影響を与えます。これらのハーブは極端な状況でのみ使用されます。アヘンは4度で冷却されると考えられています(Wood2008;Wood2012)


 

要は、軽く運動をして汗ばんだ、夏の暑さで喉が渇いたなど、カラダとココロをリフレッシュさせるための冷却であれば程度は「1」です。

どのくらいの冷感かは、冷たすぎず心地よい程度ではないでしょうか。これは最初に説明した「質は程度によって異なる」になり使う皆様に委ねます。

 

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